急に夕方の冷え込みが強くなりました。
やっと秋が来た感じがします。とは言え今日から10月。
さてさて、今回も前回アップしたシンガポールでのライブイベントのお話の続きとなります。
Valley of Chromeが終わって、若干時間は押し気味…
20時前ということもあり、ライブの合間にちょこっとハコの外へ。
目と鼻の先にマリーナベイサンズがあるから、20時からのショーも楽しみつつ。
戻る頃にちょうどCaracalが演奏を始めてました。
【Caracal】
現地では以前にFuneral For A FriendやUnderoath、SwichfootのOAなんかも務めた経歴があります。
母体となるバンドはもともとパンク寄りのバンドだったのが、近年はThrice、Mastodon、Meshuggah(?!)の影響を受けつつ今のスタイルに落ち着いている模様。
私は2015年来日時に彼らのライブを初めて見て彼らを知ったのですが、それまでにも日本には来日してツアーをしてたので、日本とは意外に接点があるバンドです。
そんな彼ら、チェックを怠っているうちに(大きな変化で言うと)ボーカルが女性にチェンジしていたり・・・
8月に新曲出してたり・・・(去年結構リリースしてたけどw)
正直、ビックリしましたね。フロントが女性になっても荒々しさは寧ろ増してる。
生で聴いても動画通りの激渋なボーカリゼーションでした。素敵。
(ところどころ掠れてて哀愁のある声って女性だと貴重…)
ちなみにライブでは過去の曲なんかも演奏していたので、1st~2ndが好きな方今ライブを見に行っても十分に楽しめると思います。
そんなこんなで主催のCaracalがサクッと終了。正直もっと見たかった。。。
日本だとイベントの主催がトリを務める印象が強いですが、それって独自の文化なのかしら。
【NOTHING TO DECLARE】
正直、ジャンルで括って紹介するのが難しいのですが、トリ前は東京を中心に活動しているロックバンド、NOTHING TO DECLARE。
(メンバーそれぞれが様々なバンドに影響を受けているためカテゴライズが本当にしにくいのですが、敢えていうならオルタナかな…それこそThriceとかFFAFの影響は感じるし、メインコンポーザーの趣味かEvery Time I DieとかHe Is Legendみたいなヘヴィでギターがうねるような曲もあるし…以下略。)
バンドの母体がMas(Vo/Gt)さんがシンガポールで始めたプロジェクトということもあり、4年くらい前にCaracalがサマソニ出演で来日した際に出た別イベントでも共演するなど、彼らとの親交も深いです。
年末にYoshi(Gt)さんの脱退も決まっているため、現体制では最後のシンガポール公演でした。
*前回(2017年)渡星時のライブパフォーマンス!
*2013年にも同じステージに登場。
メンバーの出身国ということもあり、アウェイ感は全くなし。
根幹の部分で影響を受けたバンドはCaracalに近しいものがあるため、Caracalが好きな人には親しみやすい曲調で、初見の方にも好感度も高かったのではないかと思います。
詳しいバンドの紹介は、またそのうちに。
【Typecast】
トリはフィリピンのバンド、Typecast。
もうね、全員彼らが目当てでしょってくらい盛り上がりました。もちろん、私も例外なく魅了されました。
どこで読んだか忘れちゃったのですが、扱い的には「フィリピン版ELLEGARDEN」と考えると分かりやすいらしいです。
音楽性としてはポップパンク/メロコア。1999年結成で、今年で20周年を迎えます。
すぐに口ずさめてしまいそうなグッドメロディーと、それでいて何処か愁いを帯びている、日本人でも琴線に触れる人が多いであろうサウンド。
国内だとCOUNTRY YARDなんかとも親交があるとか。うん、凄くしっくりくる。
フィリピン国内だと首都マニラのラジオ局NU 107(日本でいうとfm802とか、そんなイメージかな…?)が過去毎年発表していたNU Rock Awardsにおいて、2007年に”Will You Ever Learn”がSong of the Yearに輝いた実績も。
*YouTube再生830万回超(2019年10月1日現在)の名曲。
*シンガロング必至のライブパフォーマンス!
当日は会場でもシンガロングが要所要所で起こりましたが、会場の一体感と曲の良さが相まって思わず涙が出そうになりました。一言で例えるなら「美しい」な、と。
まさに今回のイベントのトリに相応しい、最高のバンドで最高に締め!!
(物販がなかったのは本当に残念だったけれど…)
本当に素晴らしいバンドでした。いつか日本で観られたらいいなと思います。
そんなこんなでライブは終了。
日本国内だと出会えてないラインナップということもあり、久々に良い出会いもありましたし、機会があればシンガポールだけにとどまらず、他の国でもライブを観てみたいという気持ちが強くなりました。
次は台湾の山海屯音樂節(Heartown Festival)とか韓国は仁川のPentaport Rock Festivalとか釜山国際ロックフェス(SOADのブッキングの件でひと騒動ありましたがw)とかその辺りかな…
正直なところ、治安の心配や文化の違いはあります。
あとは何より単純にお金がかかります。費用対効果に関しては、多分その人の価値観によるでしょうけれど。
が、これを読んでくださっているあなたがもし音楽を、ライブを愛するのであれば、旅行をメインに飛び立って、現地で興味のあるライブがあるのなら、ついでに楽しむくらいの勢いと気軽さで体験してみてほしいなと思います。新しい発見があることは保証できます。
正直、私自身も飛び立つ前はお目当てだけ観られれば…なんて思ってましたが、いざ現地に行ってみると、新しいバンドに対する出会いのモチベーションは上がりました。こんなところまで来て、出会わなきゃ勿体ない!って。単純に貧乏根性かもしれないですがw
日本じゃないからこそ、間違いなくそこでしか味わえない空気やそこでしか観られない景色があります。
勿論ローカルルールはそれぞれあるでしょうが、少なからずシンガポールの日本よりはライブハウスは自由な雰囲気だったと肌で感じました。
最前管理とかそういう文化は日本独特なんだろうなあ。良し悪しはさておき。
そんなこんなで私の初海外ライブ遠征は終了したのですが、早くも次の海外が楽しみだったりします。
次が決まることがあればまたレポートしますw